10年代

相対性理論/TOWN AGE(2013)

相対性理論というポップアイコン。あるいはかつてそうだったもの。 でも2013年においては相対性理論はまだポップアイコンで居続けていると言えるのだろうか? 相対性理論が放っていた光はどこかボケている。端的に言えばキレがない。どこか散漫でインパクト…

スカート / Live at Shibuya WWW "月光密造の夜" (2012)

澤部渡主宰のポップバンド スカートによる初のライヴ盤。 耳を確かに撫でるヴォーカルが聴こえる。ゾクゾクする。息づかいが、歓声が、嬌声が、聴こえる。ドキドキする。何もかもを圧倒する若さと勢いがそこにはある。ピッチは時に外れている。歌詞だって間…

深水チエ / MIF or MIA

milk in first. 突然の科学的証明なんて野暮ったいわ! (tr.6 milk in first) Milk in first or milk in after? That is not the question. この作品の前には科学的証明など瑣末な問題でしかない。 キレイなのに、箱庭にいるはずなのに、少女の世界はとても…

KOSZONTO / 聖誕祭の朝、僕は王と対峙する -Fair Doomsday-

僕は、10000曲作れる人よりも、10000回聴ける1曲を作れる人が好きです。takezou氏(@Studio_kurage)や、Leggysalad氏(@kevin327g)は間違い無く、後者のアーティストです。 (KOSZONTO主宰 伊藤巧氏のtwitterより) この作品を聴いたときの感覚は初めて自分…

悠木碧/プティパ(2012)

アトラクションのような、テーマパーク感溢れる小さなおとぎ話。ドリーミィなポップチューンM1は甘いマカロンが似合うようなティータイムに。少年のような凛々しさと可愛らしさが混ざり合うアップテンポチューンM2、アリスをテーマにしたM5はキュートな中に…

さよならポニーテール/モミュの木の向こう側(2011)

「さりげなくかつ鮮やかに 魔法をきみはかけるんだ」 (Tr.3 世界と魔法と彼の気まぐれ) みぃな:基本は、みんなで試行錯誤しながら作ってるんで著名な人はひとりもいないし、今はほんとに自主制作みたいな感じですね。曲をマイスペースにUPするまでは、こん…

Pain of Salvation/Road Salt One(2010)

スウェーデンのグループPain of Salvationの2010年最新作。 何かに衝き動かされるのがロックであるならば彼らのその目論見は見事なまでに成功しているといわざるを得ない。気持ちを表現するのに奇を衒ったり極端にテクニカルになる必要などないのだと教えて…

The World God Only Knows - 神のみぞ知るセカイOP

アニソンという括りに留めておくのはどう考えても勿体ないぞ、これ…。 アニメのOPも凝った曲構成だなと思っていたけど、シングルとしてリリースされたこの曲は想像以上だったので思わずレビュー。 Oratorio The World God Only Knows/God only knows〜集積回…

Dec Burke/Destroy All Monsters

UK,2010 Frost*のguitar/vocal Dec Burkeのソロデビュー作。 銃を持った赤ずきんがなんとも印象的なジャケット。Frost*的な雰囲気のあるジャケットもさることながら、音もFrost*の空気感そのままに音に厚みのあるシンフォニックロックを展開。 とはいっても…

筋肉少女帯/蔦からまるQの惑星

生まれた時から!戦力外! Japan, 2010 きたねきました再結成筋少第3弾。ジャケットは浅野いにおなのでどこか「アウェー」をテーマにしながら幾分大衆迎合的な雰囲気あると言えるかも。 緩やかにコンセプトがある作品。キーワードは「アウェー」と「夏フェス…

相対性理論 + 渋谷慶一郎/アワーミュージック

Japan,2009 あまりに軽やかすぎるポップ。しかし「相対性理論」がポップに仕上げているのではなくて「やくしまるえつこ」がポップに仕上げている。でもメロディやらなにやらは実はポップではないのかもしれない。ヴォーカルなしでも成り立つ渋谷慶一郎の作曲…