Pain of Salvation/Road Salt One(2010)

スウェーデンのグループPain of Salvationの2010年最新作。
何かに衝き動かされるのがロックであるならば彼らのその目論見は見事なまでに成功しているといわざるを得ない。気持ちを表現するのに奇を衒ったり極端にテクニカルになる必要などないのだと教えてくれる。
Daniel Gildenlowの感情が零れ落ちそうなくらいに情動的なヴォーカル、そして重厚でありながら繊細なメロディ。プログレ、メタル、カントリー、フォーク、エスニック、それだけでは足りない。ガレージで録音したかのようなジャムセッションのようなサウンド*1。ロックという感情に貫かれていながら様々な音像が横断的に複雑に絡み合ってぐちゃぐちゃになってそしてあらゆる感情がごちゃまぜになっていて、一度聴いてしまったら抜け出せない。


Rating: ★★★★★★★★★☆(9.4/10.0)



それにしてもDaniel Gildenlowはセクシー。Transatlanticのライヴでも思うのだけどアンプの上によく乗ってるし、アンプの上に乗るのがほんとよく似合うミュージシャンなのではないかと勝手に思っています。

*1:"Road Salt One" from Wikipedia in English http://en.wikipedia.org/wiki/Road_Salt_One