3月の5枚。
相変わらず混沌としています。
今月の5+1枚
Steve Reich/Music for 18 Musicians(same,1976)
初ライヒ。計算されつくした反復、ミニマリズム。クラシカルな音の海。
緻密にそしてコンパクトに構築された56分の音世界がそこにある。
Cornelius/FANTASMA(Japan,1997/2010)
まるで遊園地のような音楽。目まぐるしくて煌びやか。
エレクトロでファンキーでロックな渋谷系はここに現出している。
Frost*/The Philadelphia Experiment(UK,2010)
スタジオ盤の勢いそのままに迫力のあるライヴ盤。活動休止はもったいない。
スタジオ録音のDividing Lineも圧巻のドラマチックな作品。
Miles Davis/Bitches Brew Live(US,1969-1970/2011)
ジャズからのロックアプローチのようにも思える。
ジャズとロックが激しく交錯する。脂の乗った素晴らしい名演。
スカート/エス・オー・エス(Japan,2010)
澤部渡23歳の一人ユニット。ファーストアルバム。
尺の短い楽曲集だけど雰囲気には一貫したものがあって。空気感があって。季節感があって。
劇場版 マクロスF サヨナラノツバサ netabare album the end of "triangle"(Japan,2011)
極上ポップアルバム。菅野よう子のエンターテインメント曲の質の高さに嫉妬する。
ランカの可愛さと気持ちが伝わる楽曲が多い。ランカはちょっと…と思っていた方に是非。
次点の5枚
Popol Vuh/In den Garten Pharaos(German,1972)
シンセがゆらゆらとたゆたうアンビエント作。そこには旋律もリズムもない。
ジャケットの通りの蓮の花の咲くような天上の世界が拡がる。吸い込まれる。
VA/刀語 歌曲集 其ノ壱(Japan,2011)
アニメの世界観に合ったごった煮ED集。
妖精帝國のハイクオリティなナンバーに、ポップの域を超えた畑 亜貴の変拍子曲も妖しく光る。
栗林みな実/miracle fruit(Japan,2011)
今月の5-2曲
X-Legged Sally & the Smith Quartet(Bereft of a Blissful Union,1997)
フリーキーで強烈なサックスを軸にビッグバンドジャズ、ファンク、ロック。
あらゆるジャンルを縦横無尽に駆け回る。
このアルバムはこの曲を聴くために存在していると言っても過言ではない。
フルカワミキ/金魚(Very,2010)
スーパーカーのヴォーカルを務めていた彼女のフェティッシュな声。
刻むビートに思わず体が動く。踊れ金魚。
Miles Davis/Directions(Bitches Brew Live,1969-1970/2011)
ジャズよりもジャズ的。ロックよりもロック的。Third期のSoft Machineが好きなら是非。
パワーがCDになっても溢れてくるという怖ろしい作品。