King Crimson/Level Five

Level Five

Level Five

UK,2002


Robert Fripp(Guitar),Adrian Belew(Guitar & Vocals),Trey Gunn(Warr Guitar),Pat Mastelotto(Drums)の4人編成King Crimson*1による2002年のライヴを収録。
Red期を思わせるへヴィネスとインプロヴィゼーション的展開が目白押し。80年代以降のクリムゾンにしてはメロディが聴こえるかもしれないが"Larks' Tongues in Aspic"(1973)〜"Red"(1974)期が好きなクリムゾンファンにはしっくりくると思います。
一方でRobert Frippがこのような音に回帰してしまっていいのかという疑問もそこにはある。M2のLevel Fiveはどう聴いてもLarks' Tongues in Aspicの続きでしょう。*2これじゃKing Crimsonがリスナーが求めているものを満たしてくれるようには思えないわけです。
一方でM4のThe ConstruKction of Lightはスタジオアルバムよりも断然かっこいい。90年代のクリムゾンが好きになれないのは緻密な計算の跡がみえるからかもしれないと思えるような気もしてくる。アルバム毎の過激な変化をKing Crimsonに求めているならばそういった変化は少ないアルバムではあるし、物足りないと思うかもしれない。しかしクオリティと70年代的な性格に関しては申し分ない。古さと新しさが同居する不思議なライヴテイク。


個人的には70年代に回帰したような音なので結構好きです…


Rating: 85/100


*1:line-up 6

*2:Larks'〜のPart 5としてつくられたという話もあるとか…証拠は未確認。