David Bowie/Low

Low

Low


David Bowie/Low(UK,1977)
正月にBSで放送していたライヴをみて以降急に聴きたくなって5年以上も前につたやで借りてきて焼いたベスト盤を引っ張り出して聴いてはみたもののやっぱりLet's Danceばかりが気になってそればかり聴いてしまう。オリジナルはまだジギースターダストしか聴いたこともない。それならばと思ってベルリン三部作から手を付けることに。
いざ聴いてみて衝撃。こんなの久々。まだまだ聴いていない作品があるし、そういった過去の作品を聴く度にもっと早く出会っていればよかったといつも思ってばかり。この作品もそんな作品。
前半はポップな歌もの。それにしても冒頭のSpeed of Lifeはインストだけどギターが心地よくもかっこいい。ポップでありながらもシンセサイザーの使い方が決して飽きが来ない作りを実現しているかもしれない。後半は打って変わってインストのみ。イーノが関わっているだけあってほぼアンビエント。ボウイも言っていたらしいが、Tangerine Dreamの影響は露骨ともいっていい。ロック・スターという記号を纏いながら一定のスタイルに拘泥しない。エンターテイメント性とアート性が両立している一つの例なのではないか。イーノとの相乗効果がこんなに効果的だとは思っていなかった。これだけの世界をアルバム1枚に詰め込んだことが恐ろしくも思える。


Ryko版を買ったがボーナストラックもなかなか。今年はボウイも揃えたいなあ。